2026年度 秋季大会(12/5開催)のご案内

今年度の秋季大会につきまして、以下のとおり開催概要をご案内申し上げます。
会員の皆様におかれましては、ぜひ奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

なお、詳細につきましては追ってニュースレターにてお知らせいたします。
今しばらくお待ちいただけますと幸いです。

※会員の皆様に配信いたしました「秋季大会開催概要」メールにおきまして、本文の一部に文字化けが生じておりました。正しい文章は本ページにてご確認ください。

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2026年度 関東都市学会 秋季大会 開催概要

【大会テーマ】
「重層的歴史都市「鎌倉」の相克と展望」

【開催日時】
2026年12月5日(土)10:30~(受付開始 10:15~)
※なるべくシンポジウムからのご参加をお願いいたします。

【開催場所・会場】
鎌倉婦人子供会館 ホール
(所在地:神奈川県鎌倉市小町1-11-5 / TEL:0467-22-0507)
※今回は「対面のみ」の開催となります。

【プログラム(予定)】
10:15~ 受付開始
10:30~ シンポジウム開始
12:45~ 休憩
14:00~ 鎌倉市内でのエクスカーション

【開催趣旨】
 中世武家政権の誕生とともに形成された都市・鎌倉は、三方を山に囲まれ南を海に臨む特異な自然地形と、そこに築かれた都市空間が一体となった稀有な歴史的景観を今に伝えている。谷戸の奥深くに配置された寺社や切通し、若宮大路を基軸とする都市構造は、中世の政治・信仰・防衛の論理を色濃く反映したものである。しかし近代以降の鎌倉が辿った道程は純粋な中世空間の保存ではなく、近代国家のイデオロギーや新たな都市機能との複雑な接合の過程であった。明治期における皇室・要人の別荘地化、さらには東京近郊の風光明媚な住宅地・観光地としての再編は、鎌倉に多層的な意味空間を付与した。同時に、高度経済成長期の宅地造成の波は丘陵地の歴史的風土を侵食し、これに抗する形で湧き起こった御谷騒動をはじめとする市民運動は、1966年の「古都保存法」制定へと結実した。このように鎌倉は前例のない景観保全運動と法制度の運用を軸に開発の圧力とせめぎ合いながら独自の都市像を模索してきた歴史を持つ。
 その歩みにおいて一つの大きな到達点であり、同時に決定的な転換点となったのが、1990年代初頭の暫定リスト記載に始まり、2013年に至るユネスコ世界文化遺産登録推進事業の帰結であった。約20年に及ぶ官学民を挙げた運動の末に突きつけられたイコモスによる不記載勧告、そしてそれに伴う推薦取り下げは、鎌倉という都市のあり方に根本的な再考を迫る出来事となった。
 この取り下げを契機として鎌倉の歴史文化行政および都市政策は、世界遺産という国際的権威の獲得を目指す枠組みから脱却し、足元の地域社会に根ざした保全と活用の段階への転換した。しかし現実の都市空間における課題が解消されたわけではない。むしろ、地面の下に広がる貴重な中世の埋蔵文化財をいかに後世に継承するかという技術的・制度的課題は現代の都市生活とより直接的に衝突している。市域全体が遺跡包蔵地と重なり合う鎌倉では、住宅の建て替えや生活インフラの更新に伴う発掘調査の負担、記録保存にとどまらざるを得ない開発現場の実情など、私権の制限と文化財保護の狭間で市民や事業者が抱える葛藤は日常的に生じている。さらに近年加速するオーバーツーリズムは交通混雑や生活環境の悪化を深刻化させ、歴史的風土がもたらす都市の魅力が、皮肉にも居住性の低下を招くという構造的な矛盾を露呈させている。かつての世界遺産登録推進が目指した理念と、現代の生活都市としての利便性や経済活動の要請との間で生じる摩擦、すなわち「生きている歴史都市」が背負うジレンマは依然として深刻である。
 本大会ではこうした重層的な文脈を持つ鎌倉を舞台とし、世界遺産断念以降の軌跡と直面する諸課題について、多角的な視座から討議を深めていく。過去から連なる空間的・制度的な「相克」を所与のものとして受け止めた上で、歴史的遺産の継承と持続可能な市民生活・観光が両立する、これからの「生きている歴史都市」の新たな都市像と「展望」を描き出す場としたい。

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以上です。

多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。